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いわき 近況 お伝えします☆ 1 土地柄自慢
故郷東京で、過去の怨霊と戦う風の渦が吹き荒れる中、ネットを見ながらハラハラ、ドキドキしています。
放射能の風を受けて、なにか新しい世界に入り込んだようないわきの状況をお伝えすることが、何かの答えになる気がして、書いて見たけれど、要点のわからない散文になってしまう。でも書いて見る。

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いわき市は福島県の「浜通り」。かなり大きな市。小さな地方都市。(人口総数330,773人、面積1231.13km²)

朝日の登る 黒潮の温かい海と西北の風をさえぎるなだらかな山脈に囲まれた三角形の平野。
そして温泉と、港もある。  いくつかの漁港と長い砂浜、一つの岬、三つの川と沢山の用水路や溜池。。。緑の田んぼ。 豊富な森林。

どれも大き過ぎず小さすぎず、とても丁度いい大きさな所がなんとも愛おしい。
町の端まで車で1hもかからない。似た様な仲間は出会いやすく、違うジャンルの人と出会うチャンスも多い。商店や役場の人も顔見知りなら、それらしい所へ行けば知り合いととバッタリ会う事も多く、郊外の小学生は道行く人に「こんにちは!」と言う。
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A~小名浜港付近がいわき市 Bは原発のあたり 浜通り=いわきのイメージがある

いわきに住んでまだ5年ほどで、よく知ってるとは言えない。
これは私の印象のいわきだから、本当ではないかも知れないけど、私にはこう見える。


東京の平野部と較べるとやはり大分寒いいわきだけれど、東北地方では最も温かい。雪も降らない。
周りと較べて恵まれてると言う気持ちがいつも何処かにあり、それを謙虚なことに「ありがたいから自分が頑張らねば」と受け取るのがいわき。

去年の3,14ごろのとても怖かった時、窓の外の景色や街の様子を眺めながら、「この事故に遭ったのが、この土地だったのは、ほんとに良かったな。。。」と、変な事を言う様だけど、そう浮かんだ。

死ぬのかも…とみんな思った。 湯本の町は落ち着いていて、地震の翌日には消防団の青年達が瓦や壁の倒れたのも 端に片づけて、水道の代わりに消防の手こぎポンプで元気よく地下水をくみ出す。入って来る情報を町役所が逐一スピーカーで放送してくれた。

マーケットも買い占めは少ない様で、元々家も広いし、買い置きのある家も多いのかも知れないけれど、全体的に買い控え。 水はどの店も多めに仕入れてくれていて、お年寄りの多い地域では何処かの子供の為に残してやろうと言うのか、箱買いの制限も無いのに箱で買って行く人は極少ない。

それでもガソリンがなくなり、次にトラックの運搬停止があって、スーパーに物が入らなくなりそうになった時、地元のスーパーが独自に車を手配して仕入れに行き、
また、コープの様な地元に大きな営業所のあるところは、足りない人手で何とか切り盛りした上、独自に津波被災地等にも物資を届けていた。
みなルールなど無視して、最善をつくして隣人の為に対処しようとする姿勢を崩さなかった。

ハイタウンは普段は近所づきあいも気にせずのんびりと隠居暮らしをしている人が多いのだけれど、緊急事態となると、寝たきりのお父さんの居る実家の玄関は近所の人の運んで来た水や救援物資で一杯になり、私達が万一の買い物を運んで行った時には、水だらけになっていた。


湯本には大きな金毘羅様のお祭りがあって、金毘羅様と言えば、海の寄り神信仰が浮かぶけれど、それが湯本にあるのは、もしかしたら昔から沢山の客が温泉にやって来ては面白い話をしたり珍しい物を置いて行ったりしたからなのかもしれないともおもう。 
いわきは外から来た人にとても親切だ。しかもさりげない。おかしな事をしてる人を見ても、あまり文句は言わず、気の済む様にやる事を見守っている様な所がある。だから私の様な東京田舎ネズミみたいな人間は、しょっちゅう恥ずかしい思いをするし、いつも心洗われる気持ちになる。
だからあちこち転勤を続けた人は最後の住処にいわきを選ぶ事がよくある。

爆発の煙がまだモクモクしてるうちから一時避難してた人達も次々と戻り始め、私の知る限り海外出身の人もみな戻って来た。 今、いわきを出ているわずかな人は良い機会だからあちこちで勉強していずれ帰って来ると言う人が多い。 楽しみ。


非日常の不思議な夢のような夏を過ごし、 秋に死を超えて生について考えつくし、冬はぐったりと冬籠りしていた。 そして春、 冬に膨らんだ球根が一気に花を咲かす様な勢いで新しい世界が始まり出している。


   -------- つづく --------



付録: 津波状況 片づける前の様子。 ほとんど良く知っている場所なのが、いわき内の距離感。
http://tetunakaya.o.oo7.jp/indexharu20110403.html
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by sooko123 | 2012-06-25 13:54
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